by Tan Chew Keong タン チュー ケオン
Release Date: 2008-04-25
[en] [jp]
概要
HP HPeDiag の ActiveX
コントロールには、複数の脆弱性が存在します。悪意のある人は、この脆弱性を利用しユーザーのシステムで、任意のコードを実行するこ
とができます。そのうえ、悪意のある人にユーザーのファイルとレジストリキーを読まれる可能性もあります。
問題を確認したバージョン
- HP HPeDiag ActiveX Controls (HPeDiag.dll
version 1.0.11.0) included in HP
Software
Update version 3.0.2.991 as part of Windows
software suite (version
2.0b - 5 Dec 2005) for HP color LaserJet 2820/2840.
問題
HP HPeDiag の ActiveX
コントロールには、複数の脆弱性が存在します。悪意のある人は、この脆弱性を利用しユーザーのシステムで、任意のコードを実行するこ
とができます。そのうえ、悪意のある人にユーザーのファイルとレジストリキーを読まれる可能性もあります。HP HPeDiag
ActiveX コントロールは、HP
color LaserJet 2820/2840 の Windows
software suite をインストールしたら、システムに存在しています。
HPeSupportDiags.HPIniFileUtil.1 ActiveX
コントロールの GetXmlFromIni method には、スタックベースバッファオーバーフロー脆弱性があります。悪意のある
webサイトを Internet Explorer の webブラウザ
で閲覧した時、任意のコードを実行させる事ができます。この脆弱性は、HPeDiag.dll
version 1.0.11.0 に存在します。
下記の Ollydbg 画面は、バッファオーバーフローを示す。
下記の ActiveX コントロールは、情報漏えい脆弱性が存在します。
- HPeSupportDiags.HPRegUtil.1
(0C378864-D5C4-4D9C-854C-432E3BEC9CCB)
- HPeSupportDiags.HPFileUtil.1
(CDAF9CEC-F3EC-4B22-ABA3-9726713560F8)
- HPeSupportDiags.HPSystemBoardInfo.1
(AB237044-8A3B-42BB-9EE1-9BFA6721D9ED)
- HPeSupportDiags.HPOperatingSystem.1
(784F2933-6BDD-4E5F-B1BA-A8D99B603649)
- ユーザーのステムの Windows 情報を読める。
脆弱性のテストファイル
脆弱性のテストのためのファイルは、ベンダーに送りました。
Instructions:
- Host the POC files on a web server.
- Install the Windows software suite (version
2.0b - 5
Dec 2005) for HP color LaserJet 2820/2840 on a Windows system with IE6
(Choose Typical installation).
- Once the software is installed, access the POC
files
using IE6.
対策
HP Software Update version 4.000.010.008
へのバージョンアップをしてください。修正版のダ
ウンロード。ベンダーに公開される脆弱性の情報はこちらです。
発見と報告の経緯
2008年03月15日 - 脆弱性の発見。
2008年03月17日 - ベンダーに報告しました。
2008年03月17日 - ベンダーから答えを受け取りました。
2008年04月24日 - ベンダーは脆弱性を公開しました。
2008年04月25日 - 本脆弱性の公開。