by Tan Chew Keong タン チュー ケオン
Release Date: 2008-09-17
[en] [jp]
概要
Data
Dynamics ActiveReports の ARViewer2 ActiveX コントロールに
は脆弱性が存在します。この脆弱性が、悪意のあるウェブサイトに利用されたら、ユーザーのシステムの任意のファイルに上書きされることができます。
そのうえ、悪意のあるウェブサイトは、ユーザーのシステム上で任意のコードを実行することもできます。
問題を確認したバージョン
問題
Data Dynamics ActiveReports の ARViewer2 ActiveX
コントロールには脆弱性が存在します。この脆弱性が、悪意のあるウェブサイトに利用されたら、ユーザーのシステムの任意のファイルに上書きされること
ができます。
そのうえ、悪意のあるウェブサイトは、ユーザーのシステム上で任意のコードを実行することもできます。
ARViewer2 ActiveX コントロールの CLSID
は、DDActiveReportsViewer2.ARViewer2、CLSID:8569D715-FF88-44BA-8D1D-
AD3E59543DDE (ARVIEW2.OCX) です。
ARViewer2 ActiveX コントロールの
Pages.Save()/PrintReport()/Canvas.Save()
method
が、悪意のあるウェブサイトに利用されたら、ユーザーのシステムの任意ファイルは、そのウェブサイトによって上書きされることができます。そのうえ、悪意
のあるウェブサイトが Canvas.Save() method を使って、ユーザーの Startup Folder
で細工されたファイルを作成すれば、任意のコードを実行することができます。
対策
信頼できないウェブサイトを見ないでください。
発見と報告の経緯
2008年08月10日 - 脆弱性の発見。
2008年08月17日 - ベンダーに報告しました。
2008年08月18日 - ベンダーから答えを受け取りました。
2008年08月18日 - ベンダーに脆弱性の確かめる方法を送りました。
2008年08月20日 - ベンダーによると、この脆弱性は将来のバージョンに修正します。
2008年08月29日 - ベンダーに修正版のリリース日付を尋ねました。
2008年09月02日 - ベンダーによると、修正版のリリース日付はまだ決めません。
2008年09月10日 - 再度ベンダーに修正版のリリース日付を尋ねました。(ベンダーが答えない)
2008年09月17日 - 本脆弱性の公開。